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林 伸彦*; 滝塚 知典; 畑山 明聖*; 小笠原 正忠*
Nuclear Fusion, 38(11), p.1695 - 1709, 1998/11
被引用回数:10 パーセンタイル:34.7(Physics, Fluids & Plasmas)トカマクダイバータにおける熱電不安定性の発生条件を、スクレイプオフ層(SOL)とダイバータプラズマを模擬する5点モデルによって、解析的及び数値的に調べた。熱電気的に流れるSOL電流が熱電不安定性を起こし、ダイバータプラズマの温度があるしきい温度以下になると、SOLとダイバータプラズマの対称な平衡が不安定になることが明らかになった。このしきい温度は、ダイバータ放射損失による熱的不安定性のしきい温度に等しいかそれ以上であり、SOL温度とダイバータ放射損失量に依存する。しきい温度以下では、安定な非対称平衡が得られた。ダイバータプラズマ温度の非対称が大きくなると、SOL電流は不安定性を起こさなくなり平衡を安定化しさえする。その結果、SOL電流が熱電不安定性によって、自発的にダイバータ非対称性を起こすことが示された。
林 伸彦*; 滝塚 知典; 畑山 明聖*; 小笠原 正忠*
JAERI-Research 97-018, 35 Pages, 1997/03
ダイバータの内外非対称性(内外のダイバータ板における温度・熱流などの非対称性)が実験により観測されている。この現象を解析するために、ダイバータ配位のトカマクにおけるスクレイプオフ層(SOL)を模擬した簡易5点モデルを開発した。このモデルは、SOL電流、ダイバータ領域におけるガス排気・注入、ダイバータバイアスの効果を取り入れている。ガス排気・注入およびダイバータバイアスによりダイバータ非対称性が制御できることが明らかになった。さらに、ガス排気・注入、ダイバータバイアスなどの外部制御がない場合でも、SOL電流が非対称なプラズマを形成することを示した。
熊谷 晃*; 朝倉 伸幸; 伊丹 潔; 嶋田 道也; 永見 正幸
Plasma Physics and Controlled Fusion, 39(8), p.1189 - 1196, 1997/00
被引用回数:11 パーセンタイル:38.77(Physics, Fluids & Plasmas)JT-60Uでは、スクレイプオフ層の磁力線に沿った電流(SOL電流)が観測されている。オーミック加熱中ではSOL電流は内側ダイバータ部と外側ダイバータ部の電子温度及びプラズマ圧力の違い(非対称性)により誘導されるモデルによって説明できる。SOL電流は、電子温度の高い側から低い側へと流れる。今回、ディタッチメントやMARFEが発生する高密度放電について、SOL電流の特性を調べた。高密度放電においては、密度(メイン)の上昇とともに、ダイバータ板上の密度も上昇する。密度が低いときは、外側ダイバータ部の電子温度が内側ダイバータ部の電子温度より高いが、密度の上昇とともにこの温度の内側非対称性が反転する。このとき、SOL電流の方向も反転する。SOL電流の方向は、モデルと一致するが、電流値はモデルから計算される値より大きい、外側ダイバータ部で5倍程度大きいことがわかった。